2013年1月8日火曜日

24年度「災害時語学サポーター養成講座」WEB講義-在住外国人の地震や津波に対する備え①-

前回のブログの続きです。今回は在住外国人の地震や津波に対する備えについて綴りたいと思います。

もし、皆さんが知り合いの外国人に南海地震に備えてもらいたいと考えたとします。
福島県相馬市の水田跡(2011年11月)
南海地震の備えるべき項目はたくさんあります。いったい何から教えればよいでしょう?

それを考える時にまず知るべきことが、その外国人の「在留資格」です。出身国の情報も大事ですが、お知り合いともなっていれば、どこの国から来たかくらいの情報はすでに持っているはずです。

でも、その外国人の在留資格まで知っていることはあまりないでしょう。

しかし、知り合いの外国人に今更ながら「あなたの在留資格は何?」とも聞けませんので、その外国人の家族構成や職業から想像してみてください。おおよその見当がつくはずです。

日本人の方と結婚している外国人なら、帰化でもしていない限り「日本人の配偶者等」か「永住者」です。「特別永住者」の可能性もあります。

外国語スクールの先生なら在留資格は「人文知識・国際」です。でも、その先生が日本人と結婚していれば上述の在留資格のいずれかに当てはまるでしょう。

注目ポイントは、長期滞在が見込まれる在留資格か、そうでないかです。この違いは、災害への備えに対する意識の差に現れます。

長期滞在が見込まれる在留資格の方は、日本に骨をうずめる覚悟で日本に住んでいます。こうした外国人は当然備えに対する意識が高いハズです。

長期滞在が見込まれない在留資格の方は、備えに対する意識が低いかほとんどない方です。例えば日本に1年未満しか滞在予定のない外国人は、自分の滞在期間中には南海地震のような大きな地震は起きないだろうと他人事のように考えます。

「近い将来帰国するから備えなくても大丈夫だろう」と考える長期滞在が見込まれない外国人に何とか備えてもらうのが私たちの大きな役目だと思っています。

でも、こうした長期滞在が見込まれない外国人に備えの項目をすべて教え、それに対応する行動を促すのは現実的ではありませんので、こういう時は「生き抜く」のに最低限必要な次の5つの備えをするよう話をしてください。

-「生き抜く」のに最低限必要な5つの備え-
①自分が住んでいる家・地域・職場など長くいる場所がどれくらい危険かを知る
②家を丈夫にする(耐震補強)、家具の固定、配置を工夫する
③非常持ち出し品と備蓄品をそろえる
④あらかじめ連絡方法、集合場所を決めておく
⑤サバイバル日本語を覚える

次回はこの5項目について、在住外国人と関係させながら書いてみたいと思います。

マネージャー 吉田

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