2013年1月12日土曜日

24年度「災害時語学サポーター養成講座」WEB講義-震災後の在住外国人からの相談内容①-

これからの内容は、震災を生き延びた在住外国人に関する記述です。

皆さんに、以下の2つの表をお見せします。


上段は、阪神・淡路大震災発生から2か月余りにかけて記録された在住外国人からの相談内容、下段は東日本大震災発生から約1か月半にかけて記録された在住外国人からの相談内容の上位3位までを示したものです。

これによると、安否に関する問い合わせが両震災に共通して上位を占めていますが、阪神・淡路大震災では地震発生初期だけだったのに、東日本大震災では1か月を経過してもなお安否の相談が多かったようです。

東日本大震災の被害規模がいかに甚大だったのかが、この相談内容からも窺い知れます。

また、阪神・淡路大震災の場合は、時間が経過するにつれ補償・住居・労働のような生活を元に戻すための相談が上位を占めています。

一方、東日本大震災では原発事故という特異性から帰国/国内避難情報が上位を占めています。また、阪神・淡路大震災時にはなかったボランティア活動についての相談も多かったようです。

双方の表を見比べる時、被害の規模や被災地域の在住外国人の構成など、様々な面で2つの震災は異なりますので、単純な比較は避けたほうが良いです。

例えば、下段の表をまとめた仙台国際交流協会がある仙台市には「留学」の在留資格の在住外国人が比較的多かったため、帰国相談やボランティア活動の相談が多かったものと思われます。

一方、阪神・淡路大震災が発生した当時の被災地域には「永住者」(特別永住者を含む)が比較的多かったものと思われます。そのため、生活再建に関する相談(住まい・補償金・仕事)が上位を占めています。

このように、震災後の在住外国人の相談内容からいろいろなことが見えてきたり推測できたりします。

それでは、高知県で震災が起きた時、在住外国人からどのような相談が多く寄せられることが予想されるでしょうか?

まずは皆さんで考えてみてください。

ここでも在留資格の知識がフル活用されます。

下記WEBサイトにある県内の「在留資格別」外国人登録者数を見ながら考察してみてください。
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/140201/h23-gaikokujintouroku.html

次回のブログで検討してみたいと思います。
マネージャー 吉田

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