2013年1月11日金曜日

24年度「災害時語学サポーター養成講座」WEB講義-災害時語学サポーターの活動-

2012年9月、東日本大震災の被災県のうち岩手県と宮城県を訪れました。訪問の目的は、高知県での震災時における在住外国人支援活動の進むべき方向を見定めるための情報収集です。

もちろん、私たちと同じ仕事をしている岩手県と宮城県の国際交流協会にも足を運びました。この両県においても当協会と同じように災害時に外国人を支援する語学ボランティアを養成しています。

しかし、両県協会の担当職員から思いもよらない事実を聞かされた時、体中に衝撃が走りました。

「養成していた災害時語学ボランティアは今回の震災時には活用されなかった」という事実です。
福島県相馬市原釜地区(2011年11月)

活用されなかった最大の要因は、被害規模が大きすぎて災害時語学ボランティア自身も被災者となったということです。

また、被害の全くなかった災害時語学ボランティアもいたが、そうしたボランティアが被災地にアクセスしたくてもできなかったという事情もありました。

東日本大震災クラスのような超巨大地震ともなれば、地元の災害時語学ボランティアは被災者となるか被災地に近付けないこと等によりボランティア活動ができないということが判明しました。

では一体、災害時語学サポーターはどのような活動をするボランティアなのでしょうか?

-地震が起きる前のボランティア活動-
地震対策の第一の目標は、できるだけ被害を最小限にとどめること(減災)です。これは日本人も外国人も関係ありません。減災のためには、前回までのブログ「在住外国人の地震や津波に対する備え①②③」で書いたような事前の対策を徹底的に行うことです。

災害時語学サポーターになられようとする皆さんには、在住外国人に対する南海地震対策の啓発活動に是非協力してほしいと思っています。

そのためには、まず何よりも皆さん自身が南海地震について理解を深めておくことです。

ここで専門家並みの知識は必要ありません。県が発行した「南海地震に備えちょき」に書いてある程度の知識で十分です。

-地震が起きた後のボランティア活動-
高知で地震が起きた場合
南海地震が東日本大震災クラスの地震となれば、前述のとおり、地元の災害時語学サポーターは震災後しばらくはボランティア活動ができないと思われます。

しばらくした後に、例えば、仮設住宅申込のため行政窓口を訪れた被災外国人のための通訳や、義援金受取りのような生活再建に関するお知らせ文書を翻訳するなどのボランティア活動が想定されます。

高知以外で地震が起きた場合
今回の東日本大震災のように他地域で地震が起きた場合は、被災地域の求めに応じて活動することになりますが、特に遠距離間で実施可能な翻訳のボランティア活動が想定されます。

東日本大震災では、近畿地域の災害時語学ボランティアが翻訳作業のお手伝いをしたようです。

このように、災害時語学サポーターの活動は、地震発生の前後、発生場所や規模、時間の経過により活動内容が変化します。

次回は、地震発生後の在住外国人からの相談内容について書いてみたいと思います。

マネージャー 吉田

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